そして、いよいよオレ達の順番となり歓声に包まれる中、スタートラインに立ち合図を待った。 「位置について、用意…」 パンッ ピストルの音が鳴り響くと同時に、一斉に走り出した。 一気にオレの視界から、人は見えなくなり断トツだと思っていた… 隣に人の気配を感じ横目で見ると、零が横並びでいた。 (ヤバイ、このままじゃ抜かれる)