昌也は、それだけ言うとオレに背を向け離れて行った。



「どうしたんだ昌也は?今日は、えらく強気だな…」


それを見ていた成が、話し掛けてきた。



「いや、アイツらしいよ。」


「えっ、何処が?!」


「さぁな」


「おい、何だよ教えてくれよ。」


成は困惑した表情を浮かべていたがオレは、何も言わずそのまま召集所に向かった。



多分、昌也はオレが何かで悩んでる事に、気づいて元気づけようとしたのだろう。



昌也は、いつもオレが思った事を何も言わないからなのか、問いただそうとはしない。