俯き申し訳なさそうに、言うと美月は、顔を上げた。
「なんとなくだけど、龍二君も零の言動に違和感を感じてるんじゃないかと思うんだけど…」
確かに、美月の言う通り零は何かある気はしていた。
だけど、美月の言葉で確信へと変わった。
「あぁ、確かに何かあるような気はしてた。零何かあんのか?」
「実は、姉のあたしが言うのも変だけど、零…裏と表が激しくて腹黒い所があるの…。」
「でもね、零すごく良い子なところもあるのよ。」
美月は、零が心配で不安だったから、話すか躊躇ってたのかと思った。
「なるほどね、美月の気持ちは分かった。でも今から心配しても仕方ないだろ?」



