不器用Boyが恋した相手は萌Girl?!




「浮かない顔だな、どうした?」


「うんん…別に何もないよ。」


無理して笑顔を作って言う美月に、胸が痛む。



「オレじゃ頼りないか?」


美月は、今にも泣きそうな顔で見つめた。


「うんん…違うの。その…ホントにたいした事じゃないから、相談するのもって思ったの…心配してくれたのに、ごめんなさい。」



まっすぐオレを見て、言う美月は、嘘をついている様子はなかった。



オレは、美月の頭をそっと優しく撫でた。


「わかった。」


「龍二君、ありがとうね。」