オレの終了合図を聞き、零は、相手に優しく微笑み右手を差し出した。 「大丈夫?」 「…あ…いえ。」 相手は、何が起こったのか状況が掴めない様子だったが零の手を取り立ち上がる。 「君が掛けた技を躱した後、夢中で投げたたんだ。まさか一本決まるなんて自分でもビックリした。」 (ぽゎゎわわわ~~ん♪) 柔らかく微笑みながら言う零に、相手の奴は顔を赤くして左右に頭を降る。 「いや、俺もビックリしたよ君凄いよ///」 なんだか、二人の間には和やかな空気が流れている感じがした。