零は、後ろを向いた時に不気味な顔を浮かべた。 零の顔が頭から離れず、疑問を抱いていた。 (わかんねぇ一けど、あの顔は、何かあるな…) そう思いながら、組手の審判を、申し出た。 零の組手は、最後になった。最初に組んで、負けたら可哀相だとホスト男なりの計らいだ。 組手が始まり、今年の一年は、レベルが高く皆それぞれの個性もあり、いい感じに思えた。 そして、いよいよ零の出番がきた。 「始め!」 オレの合図で、激しく衿を掴み合い、零の相手が技を掛けようとした瞬間…