振り返ると、後ろには腕を組んで偉そうにしてるホスト男がいた。 (わぁ…面倒くせぇ奴が来やがった。) 「えっと…すみませんが、どなたですか?」 零の質問にホスト男は、右端の唇を上げて笑う。 「柔道部、“部長”の片瀬馨だ。君は、新入部員か?」 「あっはい…僕は、美月零と言います。よろしくお願いします、部長。」 零は、ホスト男に満面の笑顔を傾け、挨拶をする。