オレとは全く正反対のタイプで、一見気が合わなさそうだが、何故か昌也は犬みたいにオレに懐いていやがる…。



「なぁ!なぁ!クラス表貼ってるやん!!行こ!行こ!ほらはよ来いや~置いてくでぇ~♪」



カワイイ系の顔してるから、余計に昌也が犬っぽく思えた。


(まぁ性格も犬っぽいし。)


「龍二!何してんやぁ!はよこ~い♪♪」


ニカッと笑い昌也はオレに向かってブンブン手を振っていた。


クラス表が貼ってある辺りは人で溢れていた…。


(昌也がオレの分も見てくるだろうし…。)


そう思ったオレは、側にある桜の木に凭れてクラス表を見て騒いで喜んでる奴らの様子を眺めていた。


その人溜まりの中をただ何となく見ていたら、一人の女の子から目が離せなくなっていた…