「ちょっと甘菜、あたしの勉強見てくれるって言ったじゃないの~」


その言葉に昌也は掴んでたオレの腕を離し態度を変える。


「ほんなら無理や~ん♪ヒカルちゃん先約束しといたんやから教えてやらんとなぁ~!!」


「ヒカルは水神君に教えてもらいなよ。私は昌也を教えるから」



小西は、明らかに何か企んでいる顔をしていた。


「わぁ一一!!もう嫌やぁ!ほなオレもう教えてもらわんでえぇし!!」


そう叫ぶと頭を掻きむしり手近な椅子の上膝を抱えた。


「昌也君、あたし甘菜に教えてもらうから。せっかくだから頑張ろ!ねっ?」


美月が、そう話し掛けても昌也は何も答えず、ソッポを向いて頬を膨らませていた。