ドキッ!
龍二君の腕にすっぽり、包み込またあたしは胸が高鳴る。
あたしは胸の奥がキュッとなり『もう少しだけこのままでいたい…』と思った。
パーン!
ピストルが鳴り響くと一斉に走り出した。
「右、左、右、左…」
ゆっくり歩調を合わせながら走る横を一組のペアがあたし達を抜いた。
(抜かれちゃった!どうしようドキドキしてうまく走れないよぉ~)
「「1,2,1,2,1,2…」」
あたし達を抜いたのは昌也君と甘菜ペア…
いつもケンカばかりしている二人が息がピッタリ合っている。
(やっぱりケンカするほど仲がいいってホントなんだなぁ…)



