「出来たよ♪もう痛くない?」 オレに柔らかく微笑みを傾けながら言う。 「あぁ…ありがとな…」 「あれ?何か顔が赤いんじゃない??」 美月はそういいながら近づき額に手を当て熱を計る。 美月の手の温度を感じ鼓動が早く波打ち体が熱を帯びていく。 「ちがっ…走ったから熱いだけだし!!」 「そっか、いっぱい走ったもんね。」 美月は両手を合わせて、納得した様子だった。 ドキドキは収まる事はなったけど、オレ達はたわいもない話しをして体育祭が終わるまで屋上で過ごした。