恋色風船

濃く煮こまれたすっぽんとともに、杯をかさねた日本酒が、思いのほか回ってきたらしい。


帰りのハイヤーに揺られながら、ともすると意識がとろとろとほどける。


部屋に入るなり、麻衣はダブルベッドにどさっと倒れこんだ。

「あぁ、いい気持ち」

思いきり四肢をのばし、シーツに半分顔をうずめてつぶやく。


女が、しどけなくベッドにうつぶせになっている。
こんなときに男がとるべき態度は決まっている。


「さぁ、麻衣、」