そうして、林への、だ。
うまいものを食べさせようと骨折ってくれた男には、やはり無心で味わうのが、いちばんの返礼だろう。
またたく間に、すっぽんは身をしゃぶられ、骨になってゆく。
鍋のものが空になったところで、二人はようやく顔を見合わせ、満足の吐息をつく。
お腹のあたりが豊かになり、湯気でのどのあたりを温められ、わけもなく優しい気持ちになる。
「すっごく、美味しいです。びっくりするくらい」
「麻衣ちゃんは、いつも喜んで食べてくれるから、ごちそうしがいがあるよ」
うまいものを食べさせようと骨折ってくれた男には、やはり無心で味わうのが、いちばんの返礼だろう。
またたく間に、すっぽんは身をしゃぶられ、骨になってゆく。
鍋のものが空になったところで、二人はようやく顔を見合わせ、満足の吐息をつく。
お腹のあたりが豊かになり、湯気でのどのあたりを温められ、わけもなく優しい気持ちになる。
「すっごく、美味しいです。びっくりするくらい」
「麻衣ちゃんは、いつも喜んで食べてくれるから、ごちそうしがいがあるよ」



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)