恋色風船

妻とは、そういう場所に泊まるのだろうか。

いや、たしか小さな子供がいるはずだから、ホテルを選ぶ・・・


思考が、いちいち言葉の裏を流れて、止まらなくなりそうなところがある。




秋とはいえ、残暑きびしい京都だ。

麻衣の知的、文化的なものへの好奇心の乏しさや、細いヒールのことを、林は見越していたのだろうか。

駅から手配していたハイヤーに乗りこむ。