恋色風船

そもそもは、西洋人のためのものなのだろう。

ありもしない艶めかしさを求めるより、可憐さを引き立てるものを選ぶように選ぶようになった。


最近の明彦にいたっては、「脱がせちゃうし、あんまり気にしないかな・・・」という言い草だ。


これらを身につけた自分を見る林の表情を思い浮かべながら、麻衣は何セットかを手にして、キャッシャーに向かった。


麻衣は経済のことなどなにも知らないし、知る気もない。
明彦が、必需品とばかりにビジネスバッグに入れている経済誌など、見たら頭痛がするだろう。