「今日はどちらに行くんですか?」
「麻衣ちゃんの希望があれば、どこでも行っちゃうけど」
「そんなァ、特にないですよ」
こんなときに、ぐずぐずする男は論外だ。
「じゃあ、広尾とかどうかな?」
「わたしあんまり行ったことないです」
「ときどき行くイタリアンがあるんだけど」
「そこ、ぜひ行ってみたいです」
「じゃあ、決まり」
林がハンドルを切る。
もちろん、予約済みだろう。
「麻衣ちゃんの希望があれば、どこでも行っちゃうけど」
「そんなァ、特にないですよ」
こんなときに、ぐずぐずする男は論外だ。
「じゃあ、広尾とかどうかな?」
「わたしあんまり行ったことないです」
「ときどき行くイタリアンがあるんだけど」
「そこ、ぜひ行ってみたいです」
「じゃあ、決まり」
林がハンドルを切る。
もちろん、予約済みだろう。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)