アミューズは、チーズをレースのように薄く焼いてしあげた、なんとも繊細な一品だった。
口にすると、ほろりとくずれて舌の上で溶けてゆく。
女を喜ばせるために、男たちは命がけで狩りにゆき獲物を持ち帰ってきた。
それは太古の昔から続く、本能のようなものだろう。
うまいものを振る舞うことのできない男に、女を抱く資格などないと麻衣は思う。
恋人という地位に安住し、その努力を放棄しはじめた明彦のことを思うと、胸に小さなしこりを覚える。
林が登場してからというもの、それは次第に異物感を増している。
口にすると、ほろりとくずれて舌の上で溶けてゆく。
女を喜ばせるために、男たちは命がけで狩りにゆき獲物を持ち帰ってきた。
それは太古の昔から続く、本能のようなものだろう。
うまいものを振る舞うことのできない男に、女を抱く資格などないと麻衣は思う。
恋人という地位に安住し、その努力を放棄しはじめた明彦のことを思うと、胸に小さなしこりを覚える。
林が登場してからというもの、それは次第に異物感を増している。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)