恋色風船

「二人はこのあと、どうするの?」

さりげなく革の伝票ホルダーを手にして、伊藤さんが口にする。

「今日は、律子のうちにお泊まりなんです」

「ガールズナイトです」

二人で言葉をかさねる。



律子は、裕福な親の元を出て、気ままな一人暮らしを謳歌している。
といっても、親の所有するマンションの一室で、だが。


短大生のころから、麻衣はしょっちゅう泊まりにいっている。


そう、楽しい夜は、終わらない。

いつまでだって、続いてゆきそうだ。