恋色風船

先ほどから、隣の席の男が、こちらにちらちらと視線をよこしている。

麻衣と律子の容姿と、もれ聞こえる刺激的な会話のせいだろうか。

こちらとて、蓮っ葉な女、ではないから、声をひそめるところはわきまえている。


男の連れの女を横目で観察した。
不器量ではないけれど、まあ十人並みの容姿だ。

つまらなそうに飲み物をすすっている。