恋色風船

中途半端な知性なるものを振り回し、むやみにプライドが高い女にあえて近づく男などいやしないというのに。


高慢でも許されるのは、とびきりの美女だけで、絵里たちは当てはまらない。


安物など着ないといわんばかりの絵里たちの好むファッションは、なるほど高価でセンスの良いものだ。


だがそこに男から贈られたものが一つもないことを、麻衣は鑑定士のように見てとっている。

そうして、胸にわきあがる気持ちを、憐憫と呼ぶのだろうか。