恋色風船

「お高いからねぇ」

イヤミな口調にならないように、気をつける。


「ハーフでもあるまいに、英語ができるくらいで、自分のこと特別だと思ってると、イタいよね」
律子がずけずけと言う。


まったくだ。

自己主張が強く、その延長からかハイファッションに身を包む彼女たちは、集団の中で一目置かれる存在なのだろう。


しかし彼女たちを見るたび、「まだ分からないのか」と内心つぶやきがもれる。