恋色風船

「・・・いつも男のことになると、話そらすんだよね」


彼女たちは、一種独特の仲間意識、もっといえば特権意識で結ばれているようだった。


絵里を『Ellie』とサインし、仲間内ではさりげなく英語を交ぜて会話する絵里たちに接すると、むずむずするような違和感をおぼえるのが常だった。


誰かを介した付き合いでしかなく、律子とて同じだろう。


「もてないよね、あの子たち」

ぽつっと、律子がつぶやく。