「麻衣ちゃん、お手洗い行かなくて大丈夫?」
林が、ふと気づいたというように訊く。
「じゃあ、ちょっと失礼します」
麻衣はポーチを手にして、立ち上がる。
メイク直しを装うのもエチケットだ。
テーブルに戻ると、林が「出ようか」とうながした。
「あ・・お会計は?」
あわてたそぶりで、口にする。
「ん~、お店の人がね、とっても素敵なお嬢さん連れてきてくれたから、お代いいですって」
林が、ふと気づいたというように訊く。
「じゃあ、ちょっと失礼します」
麻衣はポーチを手にして、立ち上がる。
メイク直しを装うのもエチケットだ。
テーブルに戻ると、林が「出ようか」とうながした。
「あ・・お会計は?」
あわてたそぶりで、口にする。
「ん~、お店の人がね、とっても素敵なお嬢さん連れてきてくれたから、お代いいですって」



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)