男に声をかけられるのは日常茶飯事だけれど、林の如才なさは際立っていた。
さりげなくカウンターに置かれた左手には、指輪が光っていた。
椎名さんだと予定いっぱいだと思うけど・・・ちらりと麻衣の胸の名札に目を走らせる。
「僕とも一回おつきあいいただけたら、ってね」
それもありかな、そんな気持ちが生まれたのを、覚えている。
さりげなくカウンターに置かれた左手には、指輪が光っていた。
椎名さんだと予定いっぱいだと思うけど・・・ちらりと麻衣の胸の名札に目を走らせる。
「僕とも一回おつきあいいただけたら、ってね」
それもありかな、そんな気持ちが生まれたのを、覚えている。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)