素顔が別れの遠因になるなんて、女としてなんて情けないんだろう。
どこかでそう思っていたせいだろうか。
奈美とメイクやファッションの情報交換をすることはあっても、決して親しい友達にはならなかった。
「眉は、黒でも茶でもなくて、自分に似合う微妙なこげ茶を見つけないと。
麻衣は色が白いから、黒は絶対使っちゃダメだよ」
メイク上手として、雑誌の読者モデルのページにも載ったことがある奈美。
バッグからあふれんばかりのメイク道具を持ち歩き、憑かれたような口調でそうくどくど言っていた彼女の言葉を思い出しながら、麻衣は眉を仕上げた。
どこかでそう思っていたせいだろうか。
奈美とメイクやファッションの情報交換をすることはあっても、決して親しい友達にはならなかった。
「眉は、黒でも茶でもなくて、自分に似合う微妙なこげ茶を見つけないと。
麻衣は色が白いから、黒は絶対使っちゃダメだよ」
メイク上手として、雑誌の読者モデルのページにも載ったことがある奈美。
バッグからあふれんばかりのメイク道具を持ち歩き、憑かれたような口調でそうくどくど言っていた彼女の言葉を思い出しながら、麻衣は眉を仕上げた。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)