短大の同級生に奈美という、自他ともに認めるコスメマニアがいた。
目鼻のちんまりとした、地味な顔立ちがメイクを施すと、洗練された美人になりかわる様は、まさに化けるという形容そのものだった。
奈美のメイクは、なんとゆうに一時間はかけるという。
「ベースと、コントロールカラーと、コンシーラーと、ファンデはパフじゃなくて筆で塗るのね。
よれないし、持ちがいいから。
まず完全に顔の色ムラを消してから、顔色をつくってくの」
そう語るのを聞いたときには、さすがに気が遠くなる心地がしたものだ。
目鼻のちんまりとした、地味な顔立ちがメイクを施すと、洗練された美人になりかわる様は、まさに化けるという形容そのものだった。
奈美のメイクは、なんとゆうに一時間はかけるという。
「ベースと、コントロールカラーと、コンシーラーと、ファンデはパフじゃなくて筆で塗るのね。
よれないし、持ちがいいから。
まず完全に顔の色ムラを消してから、顔色をつくってくの」
そう語るのを聞いたときには、さすがに気が遠くなる心地がしたものだ。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)