恋色風船

最後は、鏡の中の自分ににっこり笑いかけ、「合格」と告げる。

男たちにたっぷり愛され、賞賛を得るに値する姿がそこにある。


律子をはじめ、親しい友達や何人かの男たちが指摘するように、麻衣の持ち味は、可憐な愛らしさだ。


ファッションモデルのようなクールな美貌や、あるいはグラマラスな色気のあるタイプではない。


小柄で華奢で、肌が透けるように白い。

そうした自分の “売り” を活かす、メイク、髪型、服装への研究は日々おこたらない。


だからこそ、男たちの前で生まれつきそうであるかのように、愛らしく微笑むことができるのだ。