恋色風船

最近また、バスルームで自分の体をチェックする時間が長くなった。


鏡とにらめっこしては、ニキビを仇敵のように憎んでいた。

ティーン雑誌のモデルとくらべて、足が短い、胸がちいさいと悩んでいたかつての自分はなんと幼かったことだろう。


今、麻衣はベッドで男が自分を見るそのまなざしで、きびしく視線を走らせる。


もちろん林のため、林との夜のためだ。

肌の手入れには、手間と時間をたっぷりついやす。

ふだん服に隠れている部分にこそ、女の価値が問われるのだから。