恋色風船

ベッドの中で、麻衣はいつになく大きな声をあげ、何度も足を林にからませた。


週に何度かジム通いを欠かさないという林の身体は、中年太りの気配すらない。

ほどよく引き締まり、肌がなめらかだ。


有能でどん欲な人間は、同時にどこまでもストイックに自分を律するのだと、林に教えられる。


明彦など、本人もぼやいているが、多忙から不摂生な生活を強いられているためか、最近身体にしまりがなくなっている。


経営者である林と、エリートとはいえ一会社員の明彦。
そんなふう比べてしまうのは、恋人にたいして不実だろうか。

麻衣にはよく分からない。