「麻耶!」
目の前で血を流す麻耶に駆け寄る
「馬鹿なことを」「美麗っ」
笑みを浮かべるおじさんと共に聞こえた
私の1番愛する人の
声
ドサッ
目の前でおじさんが倒れる
「美麗おね……ち…
にげて…」
少女の手に握られた1つの丸い物
一回くらい見たことがある
あれは…
「美麗っ」
手を掴まれ強く引っ張られた
その瞬間
「ま…((ドゴォォォォォンっっ!))
光
炎
煙
埃
「まやぁぁああああっっ」
その光からどんどん離れていく
「はるかっ!
おろしてっっ
まやが……」
ぽかぽかと彼の背中を叩く
「ごめん、
今は逃げるのが先…」
久しぶりに聞くこえ
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