はぁ……




床から彼を見上げた






「反則的……」

思わず口元が上がる




「中谷ちゃん、いい線してるね

でも何か物足りないな…
きっと征一ちゃんとか湊ちゃんとかには…
んー
今の湊ちゃんなら行けるかも…
でも、征一ちゃんには勝てないね…」

天井にはられた鉄筋の上に座っている男
玲二君の名前がないことから本当に最近来たらしい
しかも俺が出たのはたった数日前…
俺の代わりなのかな



ドンッ


顔すれすれを足が通り過ぎる

「考え事?
余裕だね…
私には今あなたを殺すこともできるのに…」







「それは困ります…
帰らないとうるさい主人がいるので…」

立ち上がり自分の部屋に戻った




〜seiichi















「征ちゃん…」



携帯を閉じる
連絡入っちゃった…
まだ夢の中の美麗
起こさないほうがいいのかな…
中谷もまだ漣出てないだろうし…
ここから一番近い知り合い?
はー
早輝?か…


今日は…
土曜だしいるかな


もう一度携帯を開きかけた



「ただいま〜」




その声に驚いて廊下へ出る…









「h……さ……ん…………