もう1度めを覚ました時にはもう暗かった…
「今回早かったね、熱下がるの
中谷の対処が良かったのかな…」
すっかり…
まだ完全ではないけど復活した私を見ながら兄が言った
「お腹減ったでしょ」
「うん…」
「どーぞー」
お盆を出してきた
今回のおかゆには鶏肉とレタスと生姜が入っていた
「ありがとう」
スプーンをとろうとしたらそれより先に征兄に取られる
「食べさせてあげる
はい あーん」
スプーン一口文のお粥が救われ口の前に出される
これ…さ
家族以外の女の子にやったらきゅん死するよ…
絶対さ
何で彼女いないんだろう…
口の中に広がる出汁の風味
いやぁ…
美味しい…
モテ要素揃ってると思うんだけど
コンッ
「な〜に考えてるの」
「ん…
お兄ちゃんに彼女がいない理由…」
正直に答えると笑われる
「今は忙しいからね…
それを言ったら美麗だって…
何で彼氏いないの…」
「何でいないのって
変な聞き方だね…」
「はは
まぁそうだね…」
「いるよ…」
私の小さな呟きに目を見開く兄
「え…
知らなかったよ
お兄ちゃん…」
「玲二にしか言ってなかったから
まぁパパとママは気づいてたのかな…」
外の月を見る
いる
なんて
何で現在形なんだろ…
ふふ
自分でも少し笑える
いたの方がいいのかな…
パサッ
大きなカーディガンが肩にかけられた
,
「今回早かったね、熱下がるの
中谷の対処が良かったのかな…」
すっかり…
まだ完全ではないけど復活した私を見ながら兄が言った
「お腹減ったでしょ」
「うん…」
「どーぞー」
お盆を出してきた
今回のおかゆには鶏肉とレタスと生姜が入っていた
「ありがとう」
スプーンをとろうとしたらそれより先に征兄に取られる
「食べさせてあげる
はい あーん」
スプーン一口文のお粥が救われ口の前に出される
これ…さ
家族以外の女の子にやったらきゅん死するよ…
絶対さ
何で彼女いないんだろう…
口の中に広がる出汁の風味
いやぁ…
美味しい…
モテ要素揃ってると思うんだけど
コンッ
「な〜に考えてるの」
「ん…
お兄ちゃんに彼女がいない理由…」
正直に答えると笑われる
「今は忙しいからね…
それを言ったら美麗だって…
何で彼氏いないの…」
「何でいないのって
変な聞き方だね…」
「はは
まぁそうだね…」
「いるよ…」
私の小さな呟きに目を見開く兄
「え…
知らなかったよ
お兄ちゃん…」
「玲二にしか言ってなかったから
まぁパパとママは気づいてたのかな…」
外の月を見る
いる
なんて
何で現在形なんだろ…
ふふ
自分でも少し笑える
いたの方がいいのかな…
パサッ
大きなカーディガンが肩にかけられた
,


