〜shunpei


でかい日本家屋の前に立つ
はぁ……
ここの空気はどうも嫌いだ…
変わり者って言われるけどさ…
何か面倒くさいというか…

ぁあ…
温かすぎるんだ…
だから息がつまる

奥へ奥へと進んでいく

門をくぐってもしばらく続く庭

温かい笑顔を浮かべる俺よりも年下だったり年上だったりする強面な面子達
ここにはいろんな人が集まってくる…
ん?
湊さんが集めてる?

まぁどっちでもいいけどさ…

最後の障子の前に座る

「中谷
ただいま到着しました」

「入れ…」

低い声が聞こえた…

「はいっ
失礼します」

静かに入る

「いきなりよんですまない
思ったよりも早くてな………」



「それは…
b…



〜mirei


3度目の瞼を開く作業
私の足元に頭を置き寝ている征兄を起こさないように体を起こした
体温計をとる


ピピッピピッピピッ


早いなぁ…
最近のは

「何度だった?」

いつの間にか起きていた征兄
体温計を渡す

「37.9まぁ少しはいいかな
何か食べる?」


こくんと頷く
少しだけお腹が減った

「じゃあ何か作ってくるから
これに着替えといて…」

渡された新しい部屋着
流石に下着は無い
私がもう一つ頷くと征兄は部屋を出て行った
さてと…
一応壁伝いにクローゼットの前まで行く
この部屋も少し広いよ…
パパの顔を思い浮かべる
ふふ…
着替え終わると同時ぐらいに兄が入ってきた

「はい.お粥」

本当にただのお粥だね
何でもいいんだけどさ