ぁあ…
何だろうこれ…
目の前の謎の白い皮…


「中谷さん……」



リビングでくつろぐ中谷さん




「はいっ?」




「どうやって包むの?」


ははっと短く笑うとこちらを見た


「そうきましたか…」


そう言うとエプロンをつけ手を洗い私の隣で鮮やかに餃子を次々と包んでいく
すごい
その手つきは手馴れたものだ…


そういえば…


あることを思い出す
私の引越しが決まる前からママにスパルタで料理教えてもらってたっけ…
あれ?
………
まぁ.いっか
こんっ
頭に小さな衝撃があった
「ぼーっとしないで
美麗ちゃんもやるよっ」
結局二人で作った餃子
焼くのも仲谷さんに見てもらいさすがに盛り付けは自分でしたよ?
うんっ

「中谷さんっ
昨日はお疲れ様っ!」

トクトクと中谷さんのグラスにお茶を注ぐ
本当はお酒がいいだろうけどパパが怒りそうだからね…

「ありがとう
美麗ちゃん…」

それを一気に飲み干すと食前の挨拶をして大きな皿に箸をつけた

「んっ
美味しいっっ!!!!!」

大げさすぎるリアクションに少々ひきながら良かったと肩の力を抜いた