-seichi





カチャ

日の出の前
まだ誰もない射撃場
静かに銃を構える
















ぱぁぁあああん







火薬の匂いが鼻についた
















「征一」

後ろから声がかけられた
「父さん…」






「みんなが起きる
部屋へ戻れ」
アシメだった髪が短くなっていた。
昔の…
16年前の
あの時と同じだ…












近づいて来ている

やっとそれが




実感できた気がした