酷い匂いだ…
3年前から居た家の前
中の様子を伺う
後ろからは
回ってないか…
裏口から中へ入る
中はもう色んなものが散らばっていた
赤黒い液体
弾切れの黒く光るもの
うっ…
体の先についてただろうもの…
倒れた人の中にはよく見知った人もいた
多い…
多すぎる
ちゃら…
首元
鳴り響く金属音
そうだ…
人が溢れる中
1人
ただ1人
大きな
男を探す
淡い桜色の髪を持つ大男
漣の長を務める男
あ、
いた、
喧騒と赤ん坊の泣き声が混じり合う
自分以外の動きがスローモーションのように見える
-manato
「しゅんっ」
怒号
喧騒
発泡音
そんな激しい音の中いてはいけない者の名を聞いた
後ろを振り返った瞬間何かが腹に飛び込んできた
「なぜここいるっ…」
わたしの怒声に一帯が静まり返った
飛び込んできたのは紛れもなく
契約者…
いや
息子…
俊平だ
怒り
焦り
どうしょうもないそんな感情がうずめき声に出た
「愛斗さん…」
顔を上げた彼の手の中
あ、…
「わたしの…」
「はい」
戦場に似つかわしくない小さな命
全ての音が消えた
ぁあそうだ…
半紙を取り出す
「漣〜っっ
はっ…
振り返った先銀色の太刀の先


