朝日がカーテンの隙間からこぼれ始めた時、俺は目を覚ました。




俺、─────真中 洸矢(まなか こうや)は重い身体をおこすと時計を探す。




時間はだいたい7時半。




普通に平日であるため、高校生の『おれら』にとって、この時間はすなわち遅刻を意味する。




『おれら』といのは、隣に寝ているもう1人の男のことをさす。




「......おい...ヒジリ......。学校だぞ……良い加減にしろよ。起きろってば……!」




「んー……?コ…ウ?あ、……あぁ。分かったよ……あとちょっと……」