君が私にくれたもの


「ただいまぁ〜」

「絵美奈ぁぁ〜!!」

「お、お兄ちゃん…。?」

「彗がまだ帰ってねぇんだ」

「彗が?!私探してくる!お兄ちゃんはお母さんたちが帰ってくるの待ってて!今いないんでしょ?」

「よくわかったな。…きをつけれよ。本当なら俺が言ってやりてぇけど」

「だめだよ!お兄ちゃん、足!」

お兄ちゃんは今、足をねんざしている。喧嘩して殴り合いになったらしい。

「よろしく頼むぞ。」

「うん…!!」


彗…どこ?どこにいるの?

「彗〜」
コンビニ。
「彗?」
駅。
「彗…」

どこにもいない。

「あと、彗が行くところは…」

公園?!確信はなかったが足はもう…走り出していた。

「彗!」

「おねぇぇちゃん!!」

「どうしたの…それ…」

「うわぁぁん!!おねぇちゃん!」

彗は私に泣きついてきた。彗はしっかりしてそうに見えて実は甘えん坊なのだ

「大丈夫。落ち着いて。ね?」

「うん。お姉ちゃんといると安心する」

「それはよかった!」

「…私ねいじめられてるの。」

はぁ?!彗が?!

「友達の彼氏に告白されちゃって…」

「彗はその人のことどう思ってるの?」

「なんとも。」

「うーん。これはお姉ちゃんがどうにかするから今日は帰って寝ようか…彗、疲れてるんでしょ?」

「でも、服が…」

「そっか!うーーーーんっ!そうだ、これ着て!」

私は持っていたカバンの中に入っていたカーディガンと予備スカートを渡した

「ありがとう」

無事に家に着いた。私は彗が寝るまでそばについていた。

「お兄ちゃん…私ってお兄ちゃんに似てるかな?」

「ああ?絵美奈が俺と?似てんだろ!まぁ絵美奈の方が超かわいい…」

お兄ちゃんのシスコンぶりをスルーしてベッドを入った。