「授業…始まっちゃうな…でも、良いよね…?」

ずっと目覚めるのを信じて待っていたのに目覚めたら記憶がないなんて…

「嬉しいのに…悲しい…」

チャリん

「あ、ピン…」

このピンをくれた事も…

私は、泣き疲れたのかそのまま眠っていた。

ー夢の中ー
『絵美奈…。ごめんな。信じてくれてたのに』

これは記憶を失ってない爽太君?

『ううん…。ねぇ、どうしたらいい?』

『俺さ、今の爽太は強がってるんだと思うんだ。』

『強がる?』

『あぁ。誰も知らないところで、自分の記憶すらない…。それってやっぱり悲しい…。』

『じゃあどうしたら…』

『今の爽太を助けてあげて…。まっすぐに向き合うんだ…。そしたら…ぅ…から』