「美空!…」

「謝ってください!」

「はぁ?だれこいつ」

「私の大切な親友を傷つけないでよ!」

「ぷっ。親友?あなた、おばかちゃん?」

「私の事を何て言ったって構いません!だけど、さっきの事謝って!!全部嘘でしょ!!上条先輩がそんなこと言うはずない!」

だって上条先輩…私が美空を泣かしたら1発殴るって言ったとき…

「美空のこと…絶対守るって!言ってたもん!!」

「こんのくそがきっ!!」

ーパシンッッー
ドタッ

平手打ちされて尻餅をついた。

チャリチャリン。(何かが落ちた音)

「ーっ。」

「いいきみ!調子にのんなよ!!」

どうしよう…美空の気持ちが痛いほどわかる。悔しい…

「調子に乗ってるのはお前らだろ」

「か、上条先輩…」
「上条君…」

「俺は美空と付き合えたこと後悔なんかしてないし、むしろすっごく嬉しいだよ。お前らになにがわかんだよ。失せろ」

「ーっ」

ダダダダダダダ

「赤城大丈夫か?!」

先輩は私の頬をハンカチを当ててくれた。

…すごく痛かった。多分爪でひっかかれて血が出てる。だけどきっと美空の方が何倍も痛かったはず。

「大丈夫です。先輩、美空のところに行ってあげてください!」

「あぁ。」

うわー。たくさん周りに人がいる。踏まれる前に落としたピンを拾おっ。

ピンを拾おうとした時誰かがピンを拾った。