「試合開始!」
ーピィー
バシッ
ジャンプボールを取って走り出す。
ダンダンッ
だけど、そんなの相手チームのみんなは許さない。だけど、私は目の前の人をスイスイすり抜けて…
がコンッッ
ダンクシュート!
「赤城すげぇ!」
「えへへ」
「絵美奈、いつも通りに楽しめ!」
「うん!」
あの人はバスケの部長…。確か…
「凛元!」
凛元さんからちぃちゃんへとパスが描かれた。だけど…
パシッ!
「絵美奈行かせないよ!」
誰か…
「中島さん!?」
中島さんは私と代わったはず!…あぁクラスの子と変わったんだ?!よし!
「中島さん!はいっっ!」
中島さんにキッチリパスがいく。
ダンダンッ
「赤城さん!」
パシッ!
シュッッ…
がコンッッ
「よし!」
スリーポイント!あと9点差。残りは…5分…
「中島さん!」
パシッ
「そう何回も同じ手はいかないよ!」
やっぱりちぃちゃんは手強い…。
「よっ!」
がコンッッ
「ごめん…」
「次!取れるよ!」
「凛元!」
シュッッ
パシッ
え…?花川さん。バスケ苦手だからって端っこに立ってただけなのに。
「赤城さん!はいっ!」
パシッ!
「私こんな事しか出来ないけど、優勝…取りたい!!」
そんなこと言われたら…
シュッッ
がコンッッ
スリーポイント。
「優勝しないと!!」
「悪いけど、優勝は渡さない!ここで勝って、その次勝って…その次も勝って優勝をもらうのはうち(2組)だよ!」
パシッ!
ダンッ!
がコンッッ
「ちぃちゃんと戦いたくないけど、今回は譲れない。この試合、私がもらう」
シュッッ…
綺麗にボールがゴールに向かって半円を描く。
入るか。入らないか。
がコンッッ!
ーピィーー!!
「試合終了ぉー!90対91で3組の勝利!」
「やったぁ!!」
「絵美奈やったなぁ〜!」
「お兄ちゃんーー!」
お兄ちゃんに抱きしめられもっと勝利したことの実感が湧いた。
「絵美奈やったね!」
「美空!ありがとう!」
「赤城…すげぇな。あんな点数ひっくり返すなんて…」
「いやぁ最後のスリーポイント入ってなかったら負けてたよぉ〜運だね!」
「そ、そうなん…」
「ぷはっ!絵美奈絶対入るってわかってて投げただろ!」
「え?!そうなのか?!」
「入れる体制になったとき顔に書いてあったぞ。やった…って」
あはは〜バレてた。
「あ、あの赤城さん…」
「中島さん?どうしたの?」
「この前はごめんなさい!どうしたって赤城さんの方が上手かったのにあんなこと言って!」
「ああ。気にしてないよ!」


