君が私にくれたもの

【また10分後。2クオーター終了】

「45対39、差が開いてる…」

「絵美奈!!」

「美空?あ!」

美空が私の耳元でボソボソと話し始める。

「さっきの聞いて、急いで買いに行ったんだからね…!」
「ご、ごめん…!」
「もぉ…!借り1だからね」
「うん。ありがとぉ」

美空が急いで買いに行ってくれたオニギリを食べながら試合見物。

「3クオーター開始!」

中島さん。言うわりには結構バスケ出来るんだぁ。でもまだまだだね。相手チームはバスケ部が2人でてる。しかも、ちぃちゃんもでてる。ちぃちゃんは何に限らず運動できる。

【またまた10分後。3クオーター終了】

75対62。13点差。

「…もぉ無理だよ」
「ちょ、諦めないでよ!」
「…中島さんだってそう思ってるでしょ?」
「そんなこと…」
「このままじゃ確実に負けるよ」

私は包まずにストレートに言った。

「はぁ?!ま、負けないわよ」

「ねぇ、中島さんはこのバスケ、優勝とりたい?」

「…そんなの。とりたいに決まってんじゃん!」

「じゃあ、代わって。絶対点数ひっくり返すから。」

「えっ。でも…そんな簡単に…」

「大丈夫!私に任せて!!」

「…」

「中島さん、絵美奈に任せてあげてくれない?絵美奈は絶対、勝ってきてくれる」

「…わかったわよ!」

「ありがとう」