君が私にくれたもの


〜赤城 絵美奈side〜
「勝ったから、寺島さんに何でも言うこと聞いてもらえるんだよねっ!」
「おう!哲にたっくさん言っとけ!」

「うーーん。でも特にないから良いです!えへへ」

「は?絵美奈いいのか?」
「うん!ゲーム出来ただけで楽しかったし!」
「そうか。よかった!」

それから私は家に帰って、今日の話を彗にした。そして、部屋に戻って眠りについた。

【翌日】
「ふぁぁあ…。今日は部活あるんだったよねぇ〜…」

私はフラフラしながら制服に着替え、またベットに倒れこむ。

「ねむいぃぃぃい〜」

「お姉ちゃぁ〜ん!ご飯出来たよ!」

眠さと戦いながらも体をおこして一階へ降り、顔を洗って椅子に座る。

「今日は部活か?」
「うん!」
「お姉ちゃんバトン部に入ったの?」
「そうだよ!彗は?」
「私は家庭科部」

家庭科部かぁ。確かに彗は何かを作ったりするの得意だもんね。

「あ、やばっ!私もう行くね!」
「うん!いってらっしゃい!」
「気をつけて行けよ〜」
「うん!行ってきます!!」

ガチャッ

「美空おはよう!待った?」
「ううん!!!全然待ってないよぉ〜」

美空、テンションおかしい。昔から、一緒だったからわかる。

「どうしたの?」
「あ、気づいた?このテンション!」
「うん。まぁ」
「実は…」

その次の言葉を聞いた私は歩いていた階段を踏み外して、落ちる。とはいかず
下で誰かが受け止めてくれた。

「あ、ありがとうございます!!怪我はないですか?!」
「大丈夫ですよ。そちらこそ…」

「き、桐島君?!」「せ、赤城?!」

「絵美奈ぁ大丈夫?!ってよかったぁ。心配させないでよね!」
「ごめんね。桐島君もありがとう。桐島君がいなかったら危なかったよ〜」
「役にたててよかった」