君が私にくれたもの


〜寺島 哲 side〜
ボウリング場に到着。
「対決しようぜ!」
「そうだね!」
「チームは…」
「俺と哲、対、絵美奈!」

「絵美奈ちゃんがひとりとかかわいそうじゃねぇの?」

ましてや、ボウリングなんてあまり行ったことないって言ってたのに…。

「いやいいんだよ。絵美奈はやべーからな。…お前、ボウリング得意か?」
「まぁ、人並みには」
「よし、じゃあはじめるぞ!絵美奈」
「うん!」

瞬、俺、絵美奈ちゃんの順で投げる。
「くっそぉ!後一本だったぁ!!」

「次はおれか」

ガタンッッ
「ストライク」
「哲お前結構できるじゃねぇか!」
「まぁな。けどそしたら絵美奈負けんじゃねえの?ハンデとかつければ?」

「いらねぇよ。…絵美奈、お前負けたら俺ら2人の分と自分の分のボウリング代出してな?けど絵美奈が勝ったら哲が何でも言うことを聞いてくれるって」
「ちょ、さすがにそれは負けられねぇけど、絵美奈ちゃんの罰は…」

「へぇ…。寺島さん。何でも聞いてくれるんですね?」

ゾクッッ。…それは、総長の俺でも
ゾッとするような声だった。やっぱり、瞬の妹だな。