君が私にくれたもの

「あ!でも今日放課後は部活あるけど」

「すぐ終わる!」

「なぁ、勝負終わってバトン部見に行っちゃだめか?」

「いいと思うよ!一応先輩に聞いてみるね!」

森山先輩にメールを送ると《いいよ!他の人から見た俺らの演技見てもらおうぜ!》と返信がきた。


【待ちに待った放課後】
「キリッツ。礼」
「「さようなら!」」

「瀬乙女!赤城!行くぞ!」
「よっしゃぁ!がんばるぞ!」

プールサイドに来て水着姿の美空を見るとスタイルいいなぁと羨ましく思う。

「瀬乙女お待たせ」

き、桐島君!?腹筋割れてるし、筋肉すごい!か…かっこいいかも…。

「絵美奈!審判よろしく!」
「え?あ、うん。わかった!いくよ…」

「位置についてよーーい。スタート!」

ーバシャッッー

うそ!美空が余裕で勝つと思ったのに2人とも同じくらい…。

「すごいなぁ…」

もう少しでゴール!!

先にゴールしたのは…美空!

「美空おめでとう!」
「瀬乙女速いな…。くそっ!悔しい!けど、練習してまた、瀬乙女に挑戦してやるからな!」
「いつでも相手してあげる。」

「桐島君、あの美空相手に互角ってすごいね?」
「え?確かに速かったけど…あのって?」
「私ね、全国水泳競技2位なの」
「え〜?!すげぇ!!」
「あはは。けど、今はやってないから」
「そうなんだー。もったいねぇ…。
…じゃあ、着替えたらここに集合な」

全国2位の美空に互角ってすごい。