さっきの悲しそうな顔とは裏腹にいつものお兄ちゃんの顔に戻った。

「絵美奈?」

「え?あ、私お風呂先はいるねっ」

「おう」

「あ、お姉ちゃんのぼせないようにね!」

さすが彗だな。私がなんか考えてるときはお風呂でよくのぼせちゃうからっ!

「気をつけるねっ!」


ーザバーンー

「ふぅー」

お風呂って最高!…気持ちぃ…









「お姉ちゃん!!!」

「はいっ!!?」

「長いよっ!!」

「へ?!ごめん!今でるね!」

「もぉ…」

うっかりうっかり。そんなに長く入ってたなんて気づかなかった。

ーガチャー

「ごめんね!…次いいよっ」

「しぃ…」

「あ…」

お兄ちゃん、テーブルにうつ伏せで寝ている。疲れたのかな?

そんなことを思ってると、気が利かない私と違って彗はお兄ちゃんにタオルケットをかけてあげてる。

「ふふ。…お兄ちゃん、彗おやすみ」

「おやすみなさい」

私は部屋に入りぐっすり眠りについた。