「…正直これじゃ勝てません!ここのところを…こうっ!したり…振り付け自体はいいのでもう一段階上に!」

「おお!!すげぇ」

「えへへー」

褒められちゃった〜

「次、高森!」

「うっす!……」

かっこいいなぁ

「どう?」

「高森先輩は足が速いので広範囲で動けるってところを重視していていいと思います!けど、振り付け自体は…高森先輩にしかできないので…」

「なるほどな」

「次瀬乙女」

「はい!」

「ふぅ………っ」

…美空…やっぱ、美空…すごい!

「どうだった?!」

「美空は体が柔くて動きがしなやかっ!バトンもしっかり取れててすごく綺麗!振り付けをもっと…こんな感じにしたらいいと思う!」

「さすか絵美奈!!」

「…次は俺か」

部長…

「ーー」

「…どうだ?」

「…正直今までの中で1番部長のがすごいです。迫力あって、バトンの投げる位置も正確…振り付けも高難度ですし…」

「そうか」

「…けど…」

なにか足りない…なにが足りないの?

「なんだ?」

「いえ…」