「絵美奈ちゃん…」

「…私は初代総長のことは知らない…」

「…そっか…」

「絵美奈ちゃん、よくこらえたね」

ボソッと言われる。けど、

「すみません!寺島さんっ!」

「絵美奈ちゃん?!」

「桐島君…来てっ!!」

「わっ。赤城?!」

私は桐島君の手を引いて走り出す。




確か今お兄ちゃんは髪の色をまだ総長してるときと同じ色に変えたんだよね…ならわかるはず!

ーガチャガチャー

「はっ!ここ、赤城の家だろ?」

「いいから入って!」

「ああ」

「こっちだよ!桐島君っ」

「わりぃけど今それどころじゃねぇんだよ。早く瞬さんを見つけないと…」

「絵美奈〜帰ったのかぁ…」

丁度良くお兄ちゃんが玄関にきた。

「…しゅ、瞬さん?!!」

「…蓮」

「なんで、瞬さんが、赤城の家に?!もしかして恋人同士?!あ、友達?!どうなってんだよ!!」

ちょ、動揺しすぎ…

「ばーかっ」

「寺島さん!」

「絵美奈ちゃん速すぎ!瞬悪いな」

「いや、わかってたことだし」