君が私にくれたもの




「絵美奈ぁ〜!あれって学校1イケメンの寺島君じゃん!なに?告白ぅ」

「違うよ!…実はね…」

私は隣で機嫌悪く寝ている桐島君に聞こえない声でさっきのことを言った。

「…なるほどね〜」

「協力して!」

「いいよ!瞬兄のこともバレないようにしないとねっ」

「ありがどぉ!」


授業が終わる。

「き、桐島君…。今日、クレープ食べに行かない?美空と」

「…わり、今日はむり」

えー。

「明後日は?絵美奈どうしてもあそこのクレープ食べたいって言ってたじゃん」

「なら2人で行けば?」

「私、今ダイエット中なの!」

「あっそ」

機嫌悪い桐島君は怖い。けど美空はそんなこと思わず、イライラしてる。

「…別に明後日ならいいけど」

「う、うん!明後日行こ!」

よかった〜。美空と桐島君がケンカになるところだった…。