君が私にくれたもの


【翌日】
「はい。確かに入部届け受け取りましたよ。」

今、美空とバトン部の入部届けを提出したところ!

「あれ美空の好きな先輩じゃない?」
「ほ、本当だ…」
「元々しゃべれるわけだからいってきなぁ〜よっっ!! 」

私は精一杯美空の背中を押して先輩へ近づけた。

「あ!よう!瀬乙女!」
「こんにちは!先輩…。」
「ん?どうした?」
「えっと…ぶ、部活!また、バトン部に入ったのでよろしくお願いします!!」
「おお!そうか!赤城と一緒に入ったのか?」
「はい!」
「そうか、よろしくな!」

私と美空は中学時代バトン部だった。その時の先輩が美空が好きな先輩、上条(かみじょう)先輩なのだ。